Cartolina カルトリーナ はイタリア語で「絵葉書」。旅先から送る絵葉書のように、
イタリアを始めとするヨーロッパの暮らしに息づくスタイルやライフシーンをお届けします。
仕事をリタイアするご夫妻が、南軽井沢という地で第2の人生を再スタートさせるための住宅の計画です。避暑や週末を過ごし、家族やゲストが集い、終の住処として機能した後、次世代へと渡すことを前提としています。
日本古来の「共生」という生き方をヒントに、暮らしに寄り添う家ができました。
計画地は、モミの高木に囲まれ、浅間山への眺望が広がる別荘地の一角にあります。南東のモミの高木の緑陰、南西に広がる木立の奥行、北東に見える山の稜線、北西に遠く望む浅間山。景観が方位ごとに異なり、様々な緑に抱かれた環境です。この緑豊かな周辺環境と東西に長い敷地形状を活かし、軽井沢らしい景観を創出すると同時に、建物の中を歩くと移り変わるように現れる四季折々の庭々に囲まれた住環境となっています。
外観は周囲の山並みと調和するコンクリートの勾配屋根となっています。南側の森や庭への眺望と採光を確保しつつ、北側の隣地に対しては控えめな佇まいです。コンクリート打放しの大屋根の内部は、夫婦の距離感を適度に保てる伸びやかで天井の高い空間としています。
各部には、年月を経て周辺の景観に馴染んでいく自然素材、職人の手仕事による製作金物を用い、日々の暮らしの中で自然や時間の流れと共に生きていることを実感できる設えとしています。
コンクリート打ち放しの力強さに負けない素材感を有するフローリングとして、NORDOを採用いただきました。
敷地と設計条件から発想された2枚大屋根の家[セカンドライフハウス]が、夫婦の共生を優しく包み込んでいます。
物件名 | Symbiotic House in Karuizawa |
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プロダクト | NORDO |
カラー | SONORAN |
設計 | R.E.A.D. & Architects |